学校における教育活動・教育課題について,①教科の実践研究や授業改善,②学級経営(若手先生向けの学級づくりなど),③今日的教育課題(小中連携など)の視点から,毎年10ほどの委員会がテーマを立てて研究・開発を行い,年度末に研究報告書としてまとめています。
A4 判,毎年3〜4 月発行
発行 | 随時 |
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対象 | 小学校・中学校の先生方など |
公開日:2021年3月29日
新型コロナウイルスの感染拡大により,この危機を乗り越えようと各学校では,感染防止の観点から教職員が一丸となって対応してきた。管理職のリーダーシップによる危機管理対応と子供たちへの安心・安全な学校環境づくりの重要性が今も強く求められている。併せて新型コロナウイルス対策で外出自粛が求められ,家庭内での児童虐待の増加も懸念されている。その他,コロナ禍でのいじめや不登校,インターネット・スマホに関わる問題等についても重要課題になっている。子供の生命と安全を守ることは,学校の最大の使命であり,責務である。本研究委員会では,本年度の研究テーマを「コロナ禍での学校の危機管理対応と安全教育の充実」と設定し,メンバーが心を一つにして研究を推進することにした。(東研研究報告 No. 329)
公開日:2021年3月28日
昨年度発行した『自ら「たくましく,しなやかに」成長できる力を育むために2』に続く生徒指導の研究冊子である(小・中学校)。本年度は次の内容について研究を深めた。(1)児童・生徒指導を組織的・体系的に進めるために,教育課程にどのように位置づけるか。(2)子どもたちの内面的資質を養う児童・生徒指導とはどのようなものか。(3)教科授業や特別活動・総合的な学習における「語り合い,学び合い,助け合い」を通して,内面的資質を養う児童・生徒指導をどのように展開するか。(4)学校経営として,教育課程に基づいた児童・生徒指導をどのように進めるか。また「新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け,学校休業等の緊急事態に対して,どのように学校運営を進めたのか」についても研究報告に加えた。(東研研究報告 No. 328)
公開日:2021年3月12日
本研究テーマ設定の背景には,学校管理職を目指す教員の減少という問題がある。学校は,子供たちの心身の発達に応じて,体系的な教育を組織的に進めていくことを使命としている。学習指導要領が改訂され,各学校では,アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善を進め,子供たち一人一人に資質・能力を育む教育活動を推進している。管理職を目指す教員の減少という問題は,学校組織を支える教職員や関係者とともに,組織的・協働的に教育活動を推進し,これからの学校教育を創造するリーダーが不足することを意味する。では,いかにして管理職を目指す教員を育成していくか,それが本研究の課題である。5名の研究委員が1章ずつを担当し,管理職候補者育成の現状や取組について,様々な視点から執筆することとした。(東研研究報告 No.327)
公開日:2021年3月11日
本冊子は,副主題に「授業や指導の可能性」という表現を入れ,具体的な事例を中心に構成した。特に,事例については,「これならやれそうだ」「できるかもしれない」という今後の指導への見通しや将来への希望がもてる可能性にも通じていくと考えた。さらに,教員の困り感を和らげ,子供の個性やよさに気付き,これからの授業や指導の見通しをもち,前向きに取り組んでいこうとする可能性や,保護者の困り感を和らげ,保護者が子供の個性やよさに気付き,可能性を見出せるよう意図した。本報告書は,通常の学級に在籍する特別な支援を必要とする児童・生徒への配慮と工夫を図っていくことを目的として,各小・中学校での具体的な事例12例,教育委員会の役割,校長の役割などをまとめた。(東研研究報告 No.326)
公開日:2021年2月24日
学習指導要領の実施を迎えた小学校では,その趣旨を生かし,授業改善や学校経営の充実に力を入れて取り組んでいる学校が多くある。中学校でも移行の最終年としてその準備に忙しいことだろう。しかし,学校を構成する基本単位である「学級」づくりがおろそかになってしまっては問題である。子供の学力を伸ばし,学校としての力を高めていく土台である「学級経営力」,つまり「学級」づくりの向上の手立ては今まさに必要なことである。『若い教師のための学級づくりヒント集Ⅲ』は,月ごとの学級経営を取り上げている。現場で働く教員は毎月どのようなことを計画し,どう取り組んでいるかをそれぞれの教師の目で記述している。年間を三つに分けて,本報告書は3月から6月までを取り上げた。なぜ4月からではなく,3月からの学級づくりかは,ぜひ読んで考えていただきたい。18項目の小・中学校の事例と5本のコラムから本報告書は構成されている。(東研研究報告 No.325)
公開日:2020年4月3日
昨年度の東研研究報告書(No.312)では「主体的・対話的で深い学び」を実現する算数・数学の授業改善に向け,まず深い学びの姿を明らかにし,それを促す「主体的・対話的」で効果的な指導を探ってきた。その際,「事象を数理的に捉えて,算数(数学)の問題を見いだし,問題を自立的,協働的に解決する過程を遂行する」数学的活動を通して取り組む必要があると考え,学習内容を統合的・発展的に考え,それを基にした創造的な学びこそ「深い学び」であると実践してきた。本研究は,新学習指導要領の実施に向け,指導と評価の一体化により「深い学び」を実現する授業改善を考えることにした。中でも,現場で大きな課題となっている「主体的に学習に取り組む態度」に焦点をあて,この評価を生かした授業改善を研究テーマに設定した。(東研研究報告 No.322)
公開日:2020年4月2日
今回改訂された小・中学校の学習指導要領では,共生の視点を踏まえた指導内容を示すことや個々の生徒の学習の困難さに応じた配慮例が示されるなど,内容の取扱いの改善策が明示されている。本研究において,インクルーシブ教育の理論を整理し,インクルーシブ体育の具体的実践に結びつけるための様々な実践事例を提示した。教師一人一人の意識・行動改革を促し,障害のある子供たちとない子供たちが共に楽しく学び合える授業づくりに役立てていただきたい。(東研研究報告 No. 321)
公開日:2020年4月1日
平成29年度から「小中一貫教育の現状と課題」を研究テーマに掲げ,先進校の実践を調査研究してきた。本冊子は研究の3年目にあたる。今年度は調査対象校を全国に拡大した。小・中学校それぞれの学校文化の違いを乗り越え,相互理解を深めながら質の高い教育実践を目指しているが,その小中一貫の教育効果の分析・評価に明確な基準はなく,それぞれの学校の評価に委ねられている。そうした中,今回の報告書に掲載した市川市教育委員会(塩浜学園)の小中一貫教育の分析・評価の試みに注視する必要があるものと考える。(東研研究報告 No. 320)
公開日:2020年3月30日
学校現場からの教育改革の推進と教職員の資質能力の向上について,以下の項目を中心に研究を深めた。(1) 「社会に開かれた教育課程」の理念のもと,令和時代における学校づくりをどのように創造するか,(2) 「教職員の働き方改革」で見えてきた昨今の課題,(3) 教職員の資質能力の向上策と主体的に授業改善に取り組む組織づくり,(4)中堅・若手教員の育成(5) Society5.0時代に向けた学校経営や教育活動の展開(東研研究報告 No. 319)
公開日:2020年3月23日
昨年度発行した『自ら「たくましく,しなやかに」成長できる力を育むために』に続く生徒指導の研究冊子である(小・中学校)。昨年度の冊子は児童・生徒指導についての基本的な考え方を中心に編集した。本年度はさらに(1)~(4)についての研究を深めた冊子になっている。子供自らが「たくましく,しなやかに」成長できる力を育むために,(1) 自己有用感を育てる学級経営を行うために,学級担任はどのような心構えが必要か。(2) キャリア教育などの課題解決的な学習をどのように工夫して進めるか。(3) インクルーシブ教育やユニバーサルデザインの考え方をどのように取り入れるのか。(4) 子供たちを支援するガイダンスやカウンセリングなどに取り組む教師の指導力をどのように高めるか。(東研研究報告 No. 318)