研究報告書を紹介しています。
公開日:2012年9月 6日
公立中学校の校長です。本校の宿泊行事中に生じたことです。就寝時刻を過ぎても他の部屋で遊んでいた生徒AをX教諭が平手打ちし,鼓膜を損傷させてしまいました。
このような場合に,X教諭や教頭そして私の責任にはどのようなことが考えられるのでしょうか。
公開日:2012年8月 7日
公立中学校の校長です。3年生の保護者から,A教諭は数学の教科書を使って授業をしてないと子どもは言っているが,こんなことが許されるのだろうか。」との質問がありました。
教科書を使用する義務について考えます。
公開日:2012年7月 3日
公立中学校の1年生だったAが入学当初から同級生B・C・D・Eの4名から,「いじめ」を受け続けていました。いじめの内容は主に暴行や脅迫です。Aとその保護者は弁護士と相談の上,損害賠償を求めてきました。
このような場合の学校の責任について考えます。
公開日:2011年11月29日
公立中学校の校長です。本校に着任して間もなく,教員経験5年目のA教諭の授業が分かりにくいと,生徒たちから不満が校長室に届くようになりました。また,三者面談でも保護者から同様の話が何件も出るようになりました。
そこで,A教諭の指導力向上のために,自分の授業を録画するように指示しました。その時は指示に応じたのですが,1週間たっても録画をしなかったためにA教諭を校長室に呼んで指導しました。その時のA教諭の言い分は録画を撮る時間がないことや心情的に納得できないということでした。そこで,授業力向上は焦眉の急であり,自己の授業を客観的に見るためにも録画が必要であると改めて説得しましたが,じゅうぶんな理解が得られませんでした。また,校長の指示に従わないことは職務命令違反であることも付け加えました。その結果,A教諭は長時間(2時間)校長室で指導されたことに「恐怖を感じた」としてパワーハラスメントで訴えると言い出しました。私のような指導がパワーハラスメントになるのかご教示ください。
公開日:2011年6月22日
私が校長をしている公立の中学校では他の生徒の学習権を守るために,残念ながらときには出席停止を規定に従って行っています。学校では出席停止期間中は家庭訪問をしたり,学習指導のために特別のサポート態勢をとったりしていますが,常時その生徒に関わっている余裕はありません。一方,出席停止の対象となる生徒の家庭の多くは保護能力に欠けています。そのような家庭では,「力関係が逆転し,我が子と話し合いができない」「出席停止期間中も子どもを家において仕事優先,深夜帰宅」ということが少なくありません。その結果,子どもは堂々と遊びに出かけ怠学傾向と問題行動が深刻化することがあります。出席停止の理念とそれを実施した結果の厳しさに直面しています。問題行動と出席停止について法的な面からご教示をお願いいたします。
公開日:2010年6月11日
本校では,年度初めに「学校のきまり」について保護者にプリントを配布しています。その中に登校時刻の遵守があります。教員の出勤時刻との関係もあり,登校時刻を守ってくださいとさまざまな機会に保護者に訴えているのですが,保護者の都合で子どもを開門時刻前に登校させるケースが後を絶ちません。本校の周りは自転車や人の往来が激しいため,子どもを校門の外側で待たせておくのは危険ですし,また,一般の歩行者にも迷惑がかかると考え,やむなく早めに出勤した教員が校門を開け,玄関で待たせることにしています。ところがある朝,玄関でふざけていた子どもが転んで骨折をしてしまいました。けがをした子どもの保護者は校内での事故であるから,学校の責任であると主張しています。これに対し,多くの教員が登校時刻を守らない保護者の責任ではないかと憤っています。責任の所在を教えてください。また,開門時刻前の登校に対処する手立てがあったら教えてください。
公開日:2009年4月 1日
このコーナーでは,先生方から寄せられた相談の中で教育論だけではなく,法理論的な面からも考えることで解決の糸口が見いだせたるもの,課題が鮮明になるものを取り上げてみました。多くの事例は目新しいものではありませんが,今日の学校の状況に即しながら考えてみることにしました。2010年6月更新。2010-07-21
公開日:2008年5月20日
東研研究報告No.215 特別課題シリーズ7。学校を元気にするために-課題解決をめざす学校経営の創造-。学力低下問題に端を発して,学習指導要領改訂に向けて多くの議論が巻き起こり,また,教育再生会議からの提言,教育基本法の改正,教育関連3法が成立しました。学校教育現場においても,家庭の教育力低下による諸問題,保護者対応等々,次から次へと新しい課題が出てきています。多くの課題が一気に押し寄せ,学校が「元気」から遠ざかろうとしています。
公開日:2006年5月20日
東研研究報告No.210 特別課題シリ-ズ6。「元気」は,今こそ,どこでも必要とされるものです。特に,学校が元気になれば,子どもが元気になることにつながり,先生も,保護者も,地域も元気になるのです。
学校を元気にするために取り組んで,成果を得た中学校の実践例を6つ紹介しました。どれもその学校の現状や課題に応じ,工夫を凝らし,課題解決に向けて全力投球して,学校が元気になった事例です。各実践例の最後にはQ&Aで具体的な参考も加えました。