研究報告書を紹介しています。
公開日:2014年3月11日
本研究報告書は,川崎市において現在行われている小中連携教育の実践やその取り組みの内容などを紹介しつつ,改めて小中連携,一貫教育のあり方を検証し,今後の小中連携,一貫教育推進のための課題やその解決のための方策などを展望するものとしてまとめたものである。なお,川崎市においては,「小中一貫教育」という言葉は用いず,小中一貫教育を包含した大きな概念として捉えることができる「小中連携」(小・中学校が互いに情報交換,交流することを通じ,小学校教育から中学校教育への円滑な接続を目指す様々な教育)という概念で本事業を推進しているため,川崎市内の小中学校の実践例を紹介している本研究報告書においては,小中連携,小中一貫教育と表記しつつも,小中連携教育という内容で統一されている。(東研研究報告 No.252)
公開日:2014年3月10日
校内外で生じているさまざまな事故や事件,そして教育課題などを首都圏の校長先生を中心にときには副校長,教頭,主幹の先生方に持ち寄っていただき,それを資料とし,それに対し学校はどのように対処していけばよいのかについて,法律的な思考を取り入れた課題解決法を研究した。本書では,提供された資料をもとに,課題を「質問」という形で表し,「解説」で法律的にはこのようなことが考えられると示す方式をとった。また適宜,「law column」という法律に関するコラムを入れてある。側注には,本文の語句をより詳細に説明する内容(一口メモ,参考条文)を示した。判例もよく知られたものを掲載した。(東研研究報告 No.251)
公開日:2013年11月19日
公立中学校の校長です。平成25年9月28日にいじめ防止対策推進法が施行されました。
地区の校長たちの意見は,いじめ防止対策推進法に書かれていることは,いじめの根絶に向けて今まで学校が取り組んできたことと大差がないような気がするが,この法律が施行されたことによって新たに学校の責任は重くなるのだろうか,ということでした。
また,文末が,「~に努めるものとする。」というものと「~を定めるものとする。~を講ずるものとする。」というものがあり,語感としては,後者が厳しいことは分かりますが,法的な効果としてはどのように違うのかもお教えください。
またこの法律の施行によって学校が取り組むべき内容についてのポイントも併せてお教えください。
以上のようなことに法的な観点から解説します。
公開日:2013年10月23日
公立中学校の校長です。卒業式間近の3月の夕方5時過ぎに,「近隣のAだが,貴校の3年生が私の車のバンパーの上で飛びはねて車を傷つけてしまった。捕まえようと追いかけたが,逃げ足が速く捕まえられなかった。下校中のことだから学校の責任で犯人を捜し出し,その保護者の連絡先を教えるように。さもないと器物損壊罪で警察に訴えるので,子どもたちを警察に引き渡したくなかったら,以上のことをすぐにやるように。また,学校も保護者と損害賠償の連帯責任者として責任をとるように。」との電話がかかってきました。
このような場合に,学校の責任及び対応の仕方について法的な観点から解説します。
公開日:2013年8月26日
特集「教員が元気になるマネージメント①」
[巻頭言]元気が出る明るい学校づくり
[小学校]実践事例(1) 教員が元気になる貢献力
実践事例(2) 共通の課題を追究し、一体感がもてる学校づくり
[中学校]実践事例(1) 道徳教育を基盤に創る学校~授業も生活指導も学校行事も~
実践事例(2) 学びの構造を切り口にした学校経営
[ICT利活用NOW] 授業改善を推進するICTの役割
(教育ネットワーク) 被災地からの発信~復興へ向けた校長会の挑戦~
公開日:2013年4月15日
東研研究報告No.249(特別課題シリーズ31)東京教育研究所2013年4月発行。本委員会は,平成24年度,教育内容改善の最重要事項である「言語活動の充実」に焦点をあてて実践研究を進めてきました。本資料は,新学習指導要領全面実施以後の中学校における言語活動の取り組みの現状,言語活動の充実を図る校内研究体制のあり方,授業づくりと期待される成果などについて,今後,各学校で研究を推進する上で十分に参考になるものと確信しています。各学校で校内研修や研究会などで活用されることを願っています。
公開日:2012年9月 6日
公立中学校の校長です。本校の宿泊行事中に生じたことです。就寝時刻を過ぎても他の部屋で遊んでいた生徒AをX教諭が平手打ちし,鼓膜を損傷させてしまいました。
このような場合に,X教諭や教頭そして私の責任にはどのようなことが考えられるのでしょうか。
公開日:2012年8月 7日
公立中学校の校長です。3年生の保護者から,A教諭は数学の教科書を使って授業をしてないと子どもは言っているが,こんなことが許されるのだろうか。」との質問がありました。
教科書を使用する義務について考えます。
公開日:2012年7月 3日
公立中学校の1年生だったAが入学当初から同級生B・C・D・Eの4名から,「いじめ」を受け続けていました。いじめの内容は主に暴行や脅迫です。Aとその保護者は弁護士と相談の上,損害賠償を求めてきました。
このような場合の学校の責任について考えます。
公開日:2011年11月29日
公立中学校の校長です。本校に着任して間もなく,教員経験5年目のA教諭の授業が分かりにくいと,生徒たちから不満が校長室に届くようになりました。また,三者面談でも保護者から同様の話が何件も出るようになりました。
そこで,A教諭の指導力向上のために,自分の授業を録画するように指示しました。その時は指示に応じたのですが,1週間たっても録画をしなかったためにA教諭を校長室に呼んで指導しました。その時のA教諭の言い分は録画を撮る時間がないことや心情的に納得できないということでした。そこで,授業力向上は焦眉の急であり,自己の授業を客観的に見るためにも録画が必要であると改めて説得しましたが,じゅうぶんな理解が得られませんでした。また,校長の指示に従わないことは職務命令違反であることも付け加えました。その結果,A教諭は長時間(2時間)校長室で指導されたことに「恐怖を感じた」としてパワーハラスメントで訴えると言い出しました。私のような指導がパワーハラスメントになるのかご教示ください。