教育キーワード集
前のページへ戻る
無戸籍者
無戸籍者とは,文字通り戸籍を持たない人のことである。日本は国際的にみて戸籍制度が実質的によく機能している国であり,これまでほとんど問題にされることはなかった。ところが今般,ある無戸籍青年が不利益を受けた事例が報道されるにおよび,抜本的な見直しが望まれる事態となった。
もともと,無戸籍者が判明した場合は,自治体の首長の判断で当該者の戸籍を作成することが可能である。したがって,氏名も両親も不明な場合であっても基本的には無戸籍者は生じないはずである。しかし,何らかの事情によって親が戸籍の手続きを怠った場合に無戸籍者が発生する。つまり,親も無戸籍者で出生届に親の本籍が記載できない場合,親が制度を理解していないため届け出ない場合,親の事情によって出生証明書が無い場合,離婚後300日以内においては遺伝上の父の子として登録できず,そのまま出生届を出すと前夫の子と推定されてしまうという不合理が生ずる場合などがある。
68号(2016年3月)掲載
前のページへ戻る
50音順で調べる
   

このサイトの使い方
東京教育研究所について