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きかんしどう
昔は「机間巡視」ともいった。要するに、教師が一人ひとりの児童生徒の側まで近寄って、学習の進度の状況に合わせて行う個別指導のことである。もともと教師の行う一斉指導では、どうしても学習の中位の児童生徒を照準に当てて行われるが、そのままで放置すると学習の上位と下位の児童生徒への何らの確認もなしに授業が進んでしまうことになる。そこで、教師が一人ひとりの児童生徒の側まで近寄って、きめ細かな指導助言を行う必要が生ずる。これが机間指導である。これは、学習の「指導と評価の一体化」の上で重要な意味をもつ。
その時間の授業のねらいに合わせて、すべての児童生徒の学習が適切に進んでいるか、教師の指導に関して今すぐに改善するべきことがないか、その次の時間の学習計画を変更すべき点はないかなどという観点から判断を下す極めて大切な指導の場面でもある。