３０号（２００９年１１月）掲載

　今回の学習指導要領の改訂で，小学校5・6 年生に週1コマの英語活動（外国語活動）が導入されたが，移行措置期間の1 年目としては思いのほか高い実施率を示している。しかし，各教員の戸惑いには未だ大きいものがあり，実践事例の交流を図りながらの四苦八苦の状況もうかがわれる。
　外国語活動は，音声を中心に外国語に慣れ親しませる活動を通して，言語や文化について体験的に理解を深めること，積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成することを通じて「コミュニケーション能力の素地を養う」ことを目標として進められる。
　外国語活動の質的水準を確保するための共通教材として，文科省はすでに「英語ノート」を作成・配布しており，さまざまな音声教材やDVD 教材，英語活動の学習指導案や評価の在り方に関する書物などが市販されるようになった。