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さいりょうてきなじかん
裁量的な時間とは、学習指導要領の総時数を維持しながら、1コマ当たりの学習時間の一部を減らしてつくった、他の学習や特別な取り組みのための時間のことである。なお、文科省は「裁量的な時間(仮称)」と表現している。
1単位時間は、小学校45分、中学校50分が通常であるが、小学校40分、中学校45分にして時間をつくり、その5分間を積み上げ、年間で生み出される約85時間を裁量的な時間として、特例校としてではなく、各学校で活用することを検討している。東京都目黒区の小学校等で研究が進められている。
この裁量的な時間は、子供の主体性を生かした教育活動のほか、教員研修や授業改善のために使うことを想定している。また、学校閉鎖などで、授業時数が不足した教科に充てるなどのアイデアも出されている。次期学習指導要領で裁量的な時間が導入されれば、画期的である。