113号（２０２３年９月）掲載

　CEFR（セファール）とは、ヨーロッパ言語共通参照枠のことで、Common European Framework of Reference for Languagesの頭文字をとったものであり、欧州評議会（Council of Europe）が作成した指標である。
　今では日本語も含め40言語に対応し、国際的に通用する外国語運用能力を評価する指標となっており、言語使用能力を知るうえで広く活用されている。Ａ１からＣ２までの６段階で表される。Ａは基礎段階で、Ｃは熟達した言語使用者というランク付けである。文部科学省では大学入試英語成績提供システム参加予定の「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」を公表しており、英検やケンブリッジ英語検定、TOEFLなど各種検定とCEFRの対照を示している。英検３級はCEFRのＡ１ランクに相当し、英検1級はCEFRのＢ２からＣ１ランクに相当している。英検を知らない人にもCEFRランクで言えば、英語使用力を理解してもらえる。