教育キーワード集は、東京教育研究所が発行するEdu Newsに掲載の教育キーワードを一覧にして探すことができるサービスです。
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ふくしきしどう
複式指導とは、隣接する2個学年以上の児童生徒で編成された複式学級の形態を生かして、共通するねらいをもった学習内容を組み合わせて同時に指導することである。複式学級とは児童生徒が少ない場合に2個学年、またはそれ以上の学年を編成して1学級とすることである。過疎地など、規模が小さい学校で行われる。現在、小学校では、16名(1年生を含む場合は、8名)、中学校では8名が学級編成の基準である。
年長者が年少者に教えるようになったり、相互に学び合う姿が見られるようになったりする長所がある。半面、教師による指導の時間が複数の学年に分散されるため、きめ細かい指導の時間が確保しづらい短所がある。
人間関係では年齢に関係なく友達になることができるため、けんかやいじめが生じにくくなる。しかし、人数が少ないことによって、人間関係での葛藤を経験する機会に恵まれない可能性も出てくる。指導者の工夫が必要となる。