119号（２０２５年１月）掲載

　学習支援員とは、小・中学校などで授業の補助や、児童生徒の学習や生活の支援をする職種である。従来は、小・中学校の特別支援学級において多く配置されていたが、通常学級で支援が必要な児童生徒のために配置される例が増加した。
　最近では、特に支援が必要な児童生徒のためだけでなく、担任の補助をして、クラスの児童生徒全体に対して支援するための採用も増えている。小学校の低学年に担任補助として配置される例が多い。
　自治体によって処遇も違うが、教員が県費負担職員として都道府県が採用するのに対し、学習支援員は市区町村で採用している。会計年度職員としての採用もあれば、臨時採用の場合もある。採用条件も自治体により違い、教員免許などの資格を求める場合もあるが、多くは特に資格要件を求めていない例が多い。また、採用定数が決まっているわけではない。不登校の児童生徒の学習支援や生活支援のために配置されることもある。