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勤務間インターバル

きんむかんいんたーばる

108号(2022年11月)掲載

 勤務間インターバルとは、労働者の生活時間や睡眠時間を確保するための制度である。日本では、平成30年に成立した「働き方改革関連法」により改正された「労働時間等設定改善法」によって、平成31年より勤務間インターバル制度の導入が、事業主の努力義務となった。
 導入のメリットとしては、健康維持に向けた睡眠時間の確保、ワーク・ライフ・バランスの実現、人材確保、生産性の向上などが想定されている。課題としては、就業規則の整備等に係る経費負担、突発的な業務が発生した場合の代替要員の確保などが考えられる。具体的には、勤務終了後、次の勤務まで一定以上の「休息時間」を設けることで、働く人の睡眠時間を確保し、健康保持や過重労働の防止を図るものである。厚生労働省では、制度導入を後押しするために、令和4年現在、中小企業向けに補助金の制度を用意している。日本で勤務間インターバル制度を導入した企業は、令和3年度の調査(厚生労働省)によれば4.6%である。

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