105号（２０２２年５月）掲載

　公益財団法人日本中学校体育連盟（中体連）は、全国中学校生徒の健全な心身の育成、体力の増強及び体育・スポーツ活動の振興を図ることなどを目的としている。1955年に全国中学校体育連盟として発足し、2011年から公益財団法人として認定されている。都道府県単位の下部組織と、スポーツの種目ごとの組織がある。全国中学校体育大会の開催を担っている組織である。この大会は中学校の運動部活動の一環としての対外試合と位置付けられている。引率できるのは、校長・教員・部活指導員である。
　中学校体育大会は指導する教師によって支えられ、組織運営や審判など、教師の担っている部分が大きい。部活動の対外試合は、土・日曜日に行われることが多く、教師の働き方改革の面からも負担軽減が課題の一つになっている。自校の生徒が出場しなくても、審判や運営で教師の仕事が発生する。
　大会は、学校単位の部活動での参加が原則のため、地域のスポーツクラブの参加は難しく、運動部活動の地域移行を進めるうえでも、参加のあり方が検討課題となっている。