教育キーワード集は、東京教育研究所が発行するEdu Newsに掲載の教育キーワードを一覧にして探すことができるサービスです。
キーワード、50音、年代別から調べることができます。
とりつがっこうのだんじょべつていいん
高校の入学者数は、年度によって男女比が異なれば教育活動にアンバランスが生じ、施設・設備の過不足などの不都合が生じる。この理由から、都立高校の男女別定員制度が1950年度に導入された。
ところが、この制度は「同じ得点なのに男子は合格、女子は不合格」などという例が生じ、そもそも男女平等の趣旨に照らして公平性を欠くことになる。したがって、男女別定員を話し合う東京都の検討委員会は90年にこの制度の撤廃を提言し、98年度から段階的な措置として、定員の9割までを男女別の成績順で決め、残り1割を男女合同の成績順で決めるなどの「緩和措置」をとってきた。
また、本年9月24日の教育委員会定例会で、段階的に男女合同定員に移行していくことを正式に決定した。今後は男女の枠をなくし、公平性を高め、生徒の努力が正当に報われる方向へと改善される。