103号（２０２２年１月）掲載

　学校教育法の第３条には、「学校を設置しようとする者は、学校の種類に応じ、文部科学大臣の定める設備、編制その他に関する設置基準に従い、これを設置しなければならない」と規定されている。ところが、これまで特別支援学校にはこの規定による設置基準はなかった。
　そこで政府は、近年の特別支援学校に在籍する児童生徒の増加傾向に伴い、慢性的な教室不足をはじめとする教育環境の改善を図るため、令和３年９月24日に特別支援学校設置基準を公布した。
　ただし、この基準の総則及び学科に係る規定は令和４年４月１日から、編制並びに施設及び設備に係る規定は令和５年４月１日から順次に施行される。したがって、施行日以降はこの基準に照らした教員数が配置され、増改築等に際して施設及び設備等に関する補助金の支給対象となる。