９７号（２０２１年１月）掲載

　教育データ標準化とは，教育に関するデータを効果的に活用するために，データ内容の規格や技術的な規格を統一し揃えることをいう。教育データの活用者全員が相互に交換したり，蓄積したり，分析したりできるようにするためには，これまでのようにデータの種類や単位がバラバラではなく，データの種類や単位を共通に揃えることが必要不可欠となる。文部科学省においては，GIGAスクール構想の実現や政府のデジタル庁創設に関連して，その基盤整備のための作業を開始している。
　文部科学省によると，将来的には多様な子供たちの個別最適化された学びの実現，学習活動の効果の最大化，教員の指導・児童生徒の学習のプロセスの可視化，学校等における指導，研究・政策への活用，デジタル教科書・教材や外部コンテンツ等の活用などを目指して，データの標準化を行う計画だという。