９０号（２０１９年１１月）掲載

　教師の日は，教師に感謝するために定められた記念日あるいは祝日である。ユネスコは1994年に毎年の10月５日を「世界教師デー」と定めたが，国別にみると， 19世紀には「教師の日」として多くの国に根付いており，日付もそれぞれ違っている。日本ではまだ定められていない。
　ところが，本年になって日本でも「教師の日」の創設を――と，自民党の文部科学部会は9月4日，学制発布にちなみ，同日を「教師の日」とすることを含む施策提案を決議した。教師の日を定めることによって，子どもや保護者，地域住民に教職への理解を深めてもらうのがねらいであるという。併せて，学校の働き方改革や人材確保を進め，教職の魅力ややりがいを積極的に発信し，教員採用制度・教員免許制度改革による社会人採用など，多彩な人材を確保するなどの課題の解決に向けたねらいもあるという。