８４号（２０１８年１１月）掲載

　ここでの“Smart”とは，いわゆる体型のことではなく，「賢明な，賢い」という意味である。「超スマート社会」とは，「サイバー空間と現実社会が高度に融合した社会」として，日本政府によって構想された未来社会のことである。平成28年度の科学技術白書には「超スマート社会」が特集され，そこではロボット，人工知能，ビッグデータ， IoT（ Internetof Things），新たなネットワーク技術・デバイス技術などを駆使する20年程度先の未来社会像が構想されている。
　このような社会の実現に向けては，学校教育においても，社会生産活動においても，人材の育成やネットワークの高度化，ビッグデータ解析技術や人工知能等への適切な対応などが問われることになる。文科省をはじめ関係省庁では，これらの課題解決に向けた研究開発などの予算の確保に努めている。