８１号（２０１８年５月）掲載

　小学校，中学校，高校などの学校事務職員は，職員の給与計算，各種証明書の発行，備品調達，福利厚生，奨学金手続きなど，その業務内容は多岐にわたる。教職員との連携を図りながら，教育の裏方として学校の運営を支えている職である。もちろん，国公私立によって採用方法は異なるが，公立学校であれば，都道府県もしくは政令指定都市が実施する地方公務員採用試験によって採用される。
　ところで，教員の給与は義務教育国庫負担法の規定により，国が１／３，地方自治体が２／３を負担することになっているが，事務職員の給与はその全額を地方自治体が負担する。
　そのほか，各学校には区市町村の採用による事務職員の補助に当たる職員が配置されることもある。また，高校の事務職員は，都道府県などの一般行政職から直接に配属されることもある。