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じここうていかん
自己肯定感とは「自己を肯定する感覚」のことで,「自分は大切な存在だ」と感じる感覚である。これに関してよく取り上げられる調査は,内閣府が行ったものとOECDのPISAの学力調査に関連して行われたものがある。いずれの調査においても,日本の子供たちの自己肯定感は,諸外国に比べて最低レベルに留まっており,これが教育の成果を大きく停滞させているという指摘がされている。
自己肯定感の高低は,ものごとの受け止め方が正負の方向に大きく異なる反応をしがちである。例えば,自分が人から褒められたとき,自己肯定感が高い子供は,素直に喜んだり,相手に感謝したり,ものごとを肯定的に捉える傾向がある。反対に低い子供は,素直に喜べず,嫌味ではないのかと疑ったり,何か他に目的があっておだてられているだけではないかと疑ったりする傾向があると言われる。