６７号（２０１６年１月）掲載

　建築基準法は，あらゆる建築物の設計・施工に関し，順守しなければならないもっとも基本的な事項について定めた法律である。同法の第１条には「この法律は，建築物の敷地，構造，設備及び用途に関する最低の基準を定めて，国民の生命，健康及び財産の保護を図り，もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする」と規定されている。
　また，同法第12条では，所有者または管理者は，当該建築物の敷地及び構造についての損傷，腐食その他の劣化の状況の点検を行い，その結果を特定行政庁に報告しなければならないことが定められている。さらに，特に公立小中学校の校舎は災害時の避難所となる重要な公共施設であることから，「建築物の耐震改修の促進に関する法律」により耐震改修を行うことも義務化されている。