５６号（２０１４年３月）掲載

　青年海外協力隊は，原則的には派遣国からの要請に基づいて活動が行われるが，実際の活動内容は派遣国・職種により大きく異なる。例えば，相手国からコミュニティ開発の要請があれば，地方の村落を回っての生活改善や産業育成の支援の活動を行い，また，教師やPCインストラクターの要請があれば，指導法の教育や実際の授業，家畜飼育であれば， 農家への飼育方法の教授などを行う。
　活動目的としては，▽派遣により開発途上国の経済・社会の発展や復興へ寄与すること，▽派遣により両国の友好親善・相互理解の深化を図ること，▽派遣者の国際的視野の涵養とボランティア経験の社会還元を図ることの３つがあげられている。この活動は，主として政府が開発途上国に向けて行う資金や技術の協力・援助（ODA：Official Development Assistance＝政府開発援助）として行われる。