５３号（２０１３年９月）掲載

　新学習指導要領の実施により授業時間数が増え，週時程の組み方にもよるが，各学校は別表に定められた時数をクリアできない状況が生じてきている。そのため，年間何日かは土曜日にも授業を行う学校が全国的に増えてきた。文科省はこの問題解決のために省内にチームを設置して検討してきた。
　今回の中間のまとめでは，「学校，家庭，地域の三者が連携し，役割分担しながら社会全体で子どもを育てるという理念は，普遍的に重要」としながら，「全国一律での土曜授業の制度化については，今後，教育課程全体の在り方の中で検討する必要」があるとして，最終的な結論には至っていない。そこで，まずは設置者の判断により，これまで以上
に土曜授業に取り組みやすくなるよう，具体的な制度設計や支援方策，必要な学校教育法施行規則の改正等を行う方向を提示している。