５２号（２０１３年７月）掲載

　“TOEFL”とは，Test of English as a Foreign Languageの略で，英語圏の大学が留学生などに取得点数の提出を求めている民間の試験のことである。これは，「読む」「聴く」「話す」「書く」の４技能の実践的な英語力をはかる試験で，現在では，留学生の入学試験の際に，米国をはじめ約130カ国の8500以上の大学が活用しており，大学はこれをもとに合否の判定に役立てているといわれる。
　わが国でも，民間企業の成長戦略の一つとして，海外で活躍できる人材を育てるためにこの試験の活用が広まりつつあり，政府でも「キャリア官僚」の採用試験で2016年度の入省者からの導入を検討中といわれる。こうした民間の英語力テストは，“TOEFL”のほかに，ビジネス英語のコミュニケーション能力を問う“TOEIC”があり，入社試験や人事評価などに活用されている。