１７号（２００７年９月）掲載

　2007年6月20日に可決成立した学校教育法等の一部を改正する法律では、学校に配置する副校長の職が規定された。これまでの教頭と副校長とではどこが違うのか、しばしば話題にされる。このことについて、国会での審議の中で銭谷眞美初等中等教育局長は、「副校長は、校長を補佐する立場では教頭と同じである。それに加えて、校長から任された校務について、自らの権限で処理ができる職という意味である。したがって、教頭に代えて副校長を置く学校では、当該副校長は校務の整理に加えて、校長から任された校務を自らの権限で処理し、校長と協力して学校運営を行うことができる」と述べている。今回、この副校長のほかに、主幹教諭、指導教諭が新設されたことにより、とかく学校組織は平板な「鍋ぶた組織」といわれてきたが、少し改善されることになる。