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どりるがくしゅう
ドリル学習とは,日本語で訓練とか反復練習といわれる教育の方法である。一定の動作を繰り返すことによって,児童生徒が体で覚えていくことを意味する。学習活動には理解と練習(訓練)という2面があるが,前者は知的理解であり,一定の知的内容を思考活動を通して理解することである。それに対して,後者は行動様式や技能を,体験を通して身に付けることであり,漢字の練習や計算練習,体育での運動技能の向上のための練習などがよい例である。
また,ドリル学習は訓育の方法・手段として考えられ,これを強調しすぎると知的理解を軽視することにつながり多面的な見方の妨げになると考えられてきた。しかし,近年では学力低下や基礎・基本の定着という課題への対応のために,再び重視する傾向にあるといえる。