研究報告書を紹介しています。
公開日:2024年1月29日
GIGAスクール構想により、1人1台端末と高速ネットワークが学校に整備された。2020年からの2年間は、いかに端末に慣れるか、授業にどう取り入れるのか、などが話題の中心であった。しかし今後は、これらの環境を活用して、いかに学習者中心の学びを作っていくかが重要となる。一方で、学習者主体の学びは教師のこれまでの授業観を変容させる必要もあり、難しさが伴うことが指摘されている。また、デジタル教科書やクラウドツールなど、新たな学習リソースが活用できるなかでこれらを取り入れた学びをどのようにデザインしていけばよいのかについての知見は十分ではない。そこで、我々は、研究者と現場教員とで研究チームを組織し、これまでの授業の課題点を洗い出し、その課題点に対する改善策を具体的な授業デザインの形で提案することとした(6事例)。また、実践を通じた評価を行い、授業デザインの有効性を示すことを試みた。(東研研究報告 No.363)
公開日:2023年3月27日
今年度は「学びの実感をもたせる国語科授業づくり」を研究主題に、「個別最適な学びと協働的な学びの充実を目指して」を副主題に設定し、昨年度までの成果を基にさらに研究、実践を深めてきた。副主題は令和3年1月の中央教育審議会 答申(以下「答申」と表記)を踏まえ、昨年度の「個別最適な学びと協働的な学びの実現を目指して」から、その成果を基に研究、実践をさらに一歩進めようとの考えから、「『充実』を目指して」と改めたものである。本研究では、基本的に学級全体で共通の課題、共通の学習内容の下、学習方法、題材等について個別に選択、調整することにより、「『個別最適な学び』と『協働的な学び』を一体的に充実」した授業づくりを目指した。ICTを有効活用した国語科指導における活用場面と活用方法についても考えを整理した。(東研研究報告 No.352)
公開日:2022年3月23日
本委員会では、昨年度「育成する資質・能力を明確にした国語科授業づくり ─児童に学びの実感をもたせるために─」をテーマにして研究に取り組んだ。今年度は「学びの実感をもたせる国語科授業づくり」を研究主題に、「個別最適な学びと協働的な学びの実現を目指して」を副主題に設定し、令和3年中教審答申の内容を踏まえ、昨年度の成果を基にさらに研究を深めていくこととした。また、「読むこと」に加えて昨年度取り上げなかった「話すこと・聞くこと」、「書くこと」にも研究領域を広げることとした。さらに、1人1台のタブレット端末が整備されたことを受けて、その有効活用を図ることとした。(東研研究報告 No.337)
公開日:2021年4月27日
国語科においては,指導内容について,これまでの3領域1事項の枠組みから,三つの柱による整理へと捉え直すとともに,育成する資質・能力を明確にすることが求められている。しかしながら,これまでの実践の中には,単元を通して,あるいは1単位時間の授業の中で育成すべき資質・能力が明確に捉えられていない状況が散見される。これは,学ぶ対象である「国語」が,ほとんどの児童にとって,自然習得されてきた母語であることに起因するものと考える。そこで,なんとなく読み,書き,聞き,話すことによって学習活動が行われ,学びの手ごたえを実感することが少なかったのではないか。つまり,児童にとって「学習内容」が具体的にイメージできないことが多いということだ。言い換えると,教師が児童に「学習内容」を意識させることができていないということである。その原因として,教師が「指導内容」を明確に捉えていないこともあるのではないか。国語科の指導において新学習指導要領で求められる主体的,対話的で深い学びを実現するためには,上記の課題を解決することが必要と考え,本研究主題を設定した。(東研研究報告 No.333)
公開日:2019年1月7日
「小学校国語科における資質・能力の育成について」というテーマで,理論と小学校の実践事例を紹介します。実践事例は,1年生で学習する「大きなかぶ」を取り上げます。
公開日:2018年3月28日
新しい学習指導要領においては「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業改善の充実が求められている。本冊子では授業展開のポイントを掲げ,実践事例を7事例取り上げた。東研・特別課題シリーズ70(No.298)東京教育研究所
公開日:2012年12月4日
東京教育研究所関西分室からの実践報告です。伝統的な言語文化の指導を求めて授業づくり、物語のもつ構造を,比べ読みにより捉えさせる取り組み、伝統的な言語文化に親しむ子どもを育てる、国語科における言語活動の充実とは何か、「全国学力・学習状況調査」の求める国語科授業づくり、授業実践の中でのヒント、国語科授業の基礎知識Q&Aなどについて紹介します。
公開日:2011年7月28日
東京教育研究所関西分室からの実践報告です。「言語活動の充実」をめぐって考え合うこと、学習材の本文を板書することのすすめ、現代語訳の積極的な活用を、読解力の“ものさし”を求めて、「全国学力・学習状況調査」の求める国語科授業づくり、日記を使って言語活動の充実を図っていこう、国語科授業の基礎知識Q&Aについて紹介します。
公開日:2011年7月28日
東京教育研究所関西分室からの実践報告です。「言語活動の充実」をめぐって考え合うこと、『確かな学力』の育成をめざした言語活動の工夫、学力向上に向けての学校ぐるみの研究、「ビーバーの大工事」の導入の授業、「全国学力・学習状況調査」の求める国語科授業づくり、詩を楽しみましょう、国語科授業の基礎知識Q&Aなどについて紹介します。
公開日:2011年7月28日
東京教育研究所関西分室からの実践報告です。「言語活動の充実」をめぐって考え合うこと、「話し合い活動」を通して,伝え合う力を高める学習指導、小学校における楽しい「古典」との出合い、早川陽子先生のこと、「全国学力・学習状況調査」の求める国語科授業づくり、詩のある教室 生活体験と異なる詩の鑑賞、季節感と言語感覚を育む、国語科授業の基礎知識Q&A などについて紹介します。