研究報告書を紹介しています。
公開日:2011年6月22日
私が校長をしている公立の中学校では他の生徒の学習権を守るために,残念ながらときには出席停止を規定に従って行っています。学校では出席停止期間中は家庭訪問をしたり,学習指導のために特別のサポート態勢をとったりしていますが,常時その生徒に関わっている余裕はありません。一方,出席停止の対象となる生徒の家庭の多くは保護能力に欠けています。そのような家庭では,「力関係が逆転し,我が子と話し合いができない」「出席停止期間中も子どもを家において仕事優先,深夜帰宅」ということが少なくありません。その結果,子どもは堂々と遊びに出かけ怠学傾向と問題行動が深刻化することがあります。出席停止の理念とそれを実施した結果の厳しさに直面しています。問題行動と出席停止について法的な面からご教示をお願いいたします。
公開日:2010年6月11日
本校では,年度初めに「学校のきまり」について保護者にプリントを配布しています。その中に登校時刻の遵守があります。教員の出勤時刻との関係もあり,登校時刻を守ってくださいとさまざまな機会に保護者に訴えているのですが,保護者の都合で子どもを開門時刻前に登校させるケースが後を絶ちません。本校の周りは自転車や人の往来が激しいため,子どもを校門の外側で待たせておくのは危険ですし,また,一般の歩行者にも迷惑がかかると考え,やむなく早めに出勤した教員が校門を開け,玄関で待たせることにしています。ところがある朝,玄関でふざけていた子どもが転んで骨折をしてしまいました。けがをした子どもの保護者は校内での事故であるから,学校の責任であると主張しています。これに対し,多くの教員が登校時刻を守らない保護者の責任ではないかと憤っています。責任の所在を教えてください。また,開門時刻前の登校に対処する手立てがあったら教えてください。
公開日:2009年4月 1日
このコーナーでは,先生方から寄せられた相談の中で教育論だけではなく,法理論的な面からも考えることで解決の糸口が見いだせたるもの,課題が鮮明になるものを取り上げてみました。多くの事例は目新しいものではありませんが,今日の学校の状況に即しながら考えてみることにしました。2010年6月更新。2010-07-21