１６号（２００７年７月）掲載

　近年の児童・生徒の生活実態を見るにつけ，ものごとの善悪の判断や規範意識が十分に育まれていない状況が指摘されている。その原因については様々な社会的な背景があるが，学校教育における道徳教育の一層の充実が必要なことは確かである。文部科学省の発行による「心のノート」は，こうした状況を踏まえ，児童・生徒が身に付けるべき道徳の内容を分かりやすく表し，道徳的価値について，自ら考えるきっかけとして理解を深めていくことができるよう，ビジュアルな教材として作成された。小学校1・2年生用，3・4年生用，5・6年生用，中学生用の4種類に分けて，すべての小・中学生に配付されている。