105号（２０２２年５月）掲載

　教育実習については、教育職員免許法施行規則によって必要な単位が定められており、教員免許を取得するためには、教育実習の単位が必要である。大学で事前・事後の指導を受けるとともに、希望する校種で現場実習することになる。附属学校での実習のほかに、都道府県の教育委員会と大学が協定を結び、教育実習を実施しているところもある。学生が母校を訪ねて教育実習の依頼をしている場合もある。実習期間は、一般的に幼稚園・小学校で４週間、中学校で３週間、高校で２週間である。
　実習では、管理職の講話、授業参観、教材研究、教科指導、行事や公務への参加、などが行われる。十分な教材研究の基に研究授業をして、教師から批評を受けることや、担任の指導の下で１日にわたって担任代わりの実習が行われている。学生にとっても受け入れる学校にとっても、負担になっている側面もある。だが、学生は教育実習によって教師の仕事を実感するといってよい。