２１号（２００８年５月）掲載

　安倍前首相によって「教育再生会議」が内閣府に設置されて以来，同会議は第１次から３次までの教育改革に関する報告書をまとめて，本年１月に一応その任務を終えた。そこで，これまでの数々の提言が，今後の国の施策に生かされるようフォローアップを行うために，今回は規模を縮小して新たに「教育再生懇談会」が本年３月25日にスタートした。福田首相は同懇談会に「21世紀にふさわしい教育の在り方について議論をするとともに，不断の改革に取り組む必要がある」と期待を寄せている。懇談会は，これまでのような分科会を設置せず，座長の安西祐一郎慶應義塾長を先頭に計10名の委員によって構成されている。出席者は内閣総理大臣，内閣官房長官，文部科学大臣のほか，必要に応じ関係大臣その他の関係者の出席を求めることができ，その内容は懇談会終了後に遅滞なく公表されることになっている。