７６号（２０１７年7月）掲載

　認定こども園は，教育と保育を一体的に行うこと，あるいは子育て不安に対応した相談機能も備えていることなどの一定の条件内で，都道府県知事から認定される施設である。このような幼保連携型の認定こども園は，家庭との連携を図りながら，教育及び保育の基本に基づいて，あらゆる活動が一体的に展開されている。その基本方針や目標及び内容，配慮事項等を示したものが「教育・保育要領」である。これは小・中学校・高校の学習指導要領と同様に法的拘束力をもつ。
　このような趣旨により，幼保連携型の認定こども園は教育・保育要領によって小・中学校及びその後の教育の基礎を培うとともに，子どもの最善の利益を考慮しつつ，その生活を保障し，保護者と共に園児を心身ともに健やかに育成するという目標のもとに運営される。